HAPPY NEW YEAR!これは年末にあげようと思っていたら間に合わなかった記事です。
ファイナルファンタジーⅩⅤ
発売当時は色々と問題があったようだが、アップデートやら何やらで改善されたようで、ロード時間以外はシステム的な難を感じなかった。
オープンワールドゲームを殆どプレイした経験がなかったので、当初は困惑したが、小さなイベントの積み重ねでキャラクターが描かれていくのが好印象。中でもダンジョンで度々ビビるプロンプトには癒された。
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— タマ (@TamaMarines1) 2021年1月8日
オープンな世界から、次第に閉じられていく世界とシリアスなストーリーはかなり辛かったものの、ストーリーの追体験として非常に効果的だった。胸を打つ物語はファイナルファンタジーというシリーズにふさわしい最新作だった。
ファイナルファンタジーⅦリメイク
旧版FFⅦは未プレイ。FFⅩⅤよりも進化したグラフィックには異常なほど色気があり、もはやちょっと変態の域に入っていた。
もちろんアクションRPGとしても質が高く、面白いのだが、突然挟まれる音ゲーなど、上述のグラフィックもあり、「すごく金のかかった変なゲーム」という印象が強かった。
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— タマ (@TamaMarines1) 2021年8月13日
全何部作になるかは知らないが、シリアスな部分も突き詰めつつ、シュールで面白いミニゲームを詰め込んでいってほしい。
那由多の軌跡:改
軌跡という名前が付いているため勘違いされそうだが、『那由多の軌跡』は『空の軌跡』をはじめとする英雄伝説・軌跡シリーズとは異なる世界観で、これ一本で完結している作品だ。軌跡シリーズはターン性コマンドRPGだが、那由多の軌跡はアクションRPGになっている。
シンプルなアクション性から、プレイし始めた当初はストーリーも日本ファルコムの看板シリーズであるイースシリーズに近いのかと思っていた。しかし、前半で張られた思わせぶりな伏線・フラグが後半につれて次々と炸裂し、プレイヤーにストレスを与えてくる展開はまさしく軌跡シリーズを彷彿とさせるものだ(でも軌跡シリーズと世界観は共有していない)。
コンパクトながらもストーリー・キャラクターがまとまった佳作であり、ファルコム作品らしい完成度の手堅さを感じた。
スカーレットネクサス
W主人公による2ルートのストーリーで造られたアクションRPGだ。
戦闘は好印象で、機能解放されていくにつれて派手になるのが楽しい。
ストーリーも序盤のあるタイミングから二人の主人公が度々対立し、そこがスリリングだった(仲間だったキャラクターと何度も戦わされるので、ストレスで俺はそこそこキレていたが)
ただ、メインストーリーの半分ぐらいは2ルート共に同じなので、1度片方のルートでゲームをクリアすると、2週目にもう片方をプレイした時に、途中で飽きが来るという難点がある。
全体的に粗削りではあるが、楽しめたので、またバンナムには同じようなゲームにチャレンジしてほしい。
テイルズオブアライズ
(俺の中で)今年度最大の注目作だったテイルズオブアライズだったが、拍手喝采できるほどではなかった。
無論見るからに進化したグラフィックはすごいし、爽快感を重視したシステムは理解できるものの、恋愛描写が慣れてなさそうな手つきだったり、ラスボスの唐突感だったり、イラストから3Dに移行したスキットシステム(あれなら操作できる状態でリアルタイムでキャラクターを喋らせてほしい)だったりは渋い顔をせざるを得ない部分があった。
特に”コンボをつなげると敵を一発で撃破できるシステム”であるブーストストライクは、爽快感がある代わりに演出が入るせいで戦闘が停止してしまうという点が気になった。ボス戦では敵HP半分時と敵撃破時に発動しないと倒せないシステムにされていて、明らかに「このシステムを使わせよう」という意図が見えるのが残念だった。次に導入するならば、演出で戦闘が止まらないシステムに変えて欲しい。
ただ、システムが残念という話ならばエクシリア1やゼスティリアも同じであり、その後のエクシリア2やベルセリアで大きく改良されていることをポジティブにとらえて、次回作を楽しみにしている。
英雄伝説 黎の軌跡
本家本元の英雄伝説・軌跡シリーズ、その第11作だ。
前作である『創の軌跡』はそれまでのシリーズの集大成で、10作も続いたシリーズ前半の最終作だった。そして今作『黎の軌跡』は軌跡シリーズ後半の開幕に当たる。ここからシリーズに入るというのも十分にアリだろう。
なんといっても今作で好印象なのは今作一つでストーリーがひとまず収まったという点だ。ゲーム4本に渡って描かれた『閃の軌跡』は、どうなるんだ!?というクリフハンガーなラストや、モヤッとするラスト、あげくの果ては絶望的な展開をラストに持ってきて、いずれも「続きは続編で」というプレイヤーに喧嘩を売っているようにしか見えなかったが、今作はそんなことはなく、「話が収まる」という点で安心してプレイすることができる。
今までのシリーズは新章開幕一作目(空の軌跡FC、零の軌跡、閃の軌跡Ⅰ)はキャラ見せ、世界観見せが話としてウェイトを占めていて、1作目終盤〜2作目から大きく展開させることが多かったが、今作は早めの段階でダイナミックな展開が続くのがいい点だ。元々ストーリーを武器とする軌跡シリーズであり、スリリングな展開になると折り紙付きの仕上がりだ。
もっとも、全面的な高評価ではない。元々軌跡シリーズは自由度が低く、後戻りができない一本道が特徴の典型的なJRPGだが、今作は(今思えば)清涼剤的な存在だったミニゲームすら存在しない。自由度の低い中、テキストを読み、バトルをし、ショップなどで戦闘の準備をするという作業を繰り返すことになったのは今の時代のゲームには辛かった。一応選択肢によって5章の展開が分岐することはするのだが、それも自由度と言えるほどではなかった。
一応次回作(黎の軌跡Ⅱ)からはミニゲームも取り入れられるとファルコムの社長インタビューで語られているので、そこは救いだ。
話は今作で一度収まったものの、次回作への伏線・フラグ・謎は散りばめられているので、次回作も楽しみだ。