姫たちの”力”が弾ける?真の能力を見よ!
1970年代…アメリカとソビエトが激しく対立した「冷戦時代」。東欧の社会主義諸国に囲まれるように取り残された小王国・ハイドランカでクーデターが発生し、両親殺害の濡れ衣を着せられたユディタたち3人の姫君は、西側を目指して祖国から逃亡する。ハンガリーを経由しオーストリアへの脱出を図った姫たちだったが、国境目前でハンガリー軍に包囲されてしまった。絶体絶命の状況下で、ユディタの中に眠る双子の姉・セラフィマが覚醒。さらに姫たちの”力”が一つに合わさった時、驚愕の現象が――!? やまむらはじめの描く「冷戦ファンタジー」第二弾、早くも登場!
冷戦ファンタジーということで相変わらずとっつきにくさはありますが、やまむらはじめ先生らしい展開が現れた2巻でしたね。中でも姫が3人集って力を合わせたシーンは、多くを語らない部分も含めてやまむらはじめ先生らしいなと思いました。
展開は前巻と同じく逃亡一辺倒で、スリルのあるアクションが終始繰り広げられます。中心となる物語から離れたところで語られるソ連の女性も気になるなぁと思ったところで、3巻へ続くという感じでした。