積読と積みゲーの狭間で

ラノベブログになる予定だった何か。

ラノベSF5選

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今めっちゃラノベSF(SFラノベ?)来てるじゃん!これは書くしかないっしょ!という便乗精神で書きなぐっていきます。

レギュレーションはなし。俺がラノベだと思えばラノベだしSFだと思えばSFだ!!

 

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

 

 一部のSF好き・漫画好きには超超大人気な『BLAME!』の小説アンソロジー。『エスケヱプ・スピヰド九岡望や野崎まどなどラノベ作家も参加しています。

ふたなり美女が美女とあれやこれやする小川一水『破綻円盤 -Disc Clash-』や、珪素生物と男の出会い・コミュニケーションを描いた九岡望『はぐれ者のブルー』など、SF作家たちが『BLAME!』の世界観の中で大暴れしています。

中でもいいのが野崎まど『乱暴な安全装置 -涙の接続者支援箱-』。『BLAME!』の世界観の中で「そんなことってある???」というような衝撃的なネタをぶちかましてきていてサイコー。これは是非読んで欲しい作品ですね。

 

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

 

 みんな大好き小林泰三先生。

SF・ミステリ・ラノベ、様々なジャンルを内包する一作で、小気味いい会話回しで次々と話が展開されます。タイトル通りゾンビミステリで、中でも”ゾンビの踊り食い”は読んでいてワクワクしました。ミステリとしても上手くできていて、終盤の怒涛の展開は素晴らしいものですね。『屍人荘の殺人』にも負ず劣らずの強烈なゾンビミステリでした。

 

 

 

 アニメ化や実写映画化もしたヒット作河野裕サクラダリセット』。全7巻で滅茶苦茶綺麗にまとまっていて、万人にオススメできるラノベSFといえばやっぱりこれですね。河野先生の綺麗な文章もいいですし、伏線回収の一撃も決まっています。アニメでは再現が難しかった雰囲気は是非原作で味わってほしいと思います。椎名優先生の可愛い絵付きで読みたい方はスニーカー文庫版、河野先生の大幅改稿された文章を読みたいという方は角川文庫版を読みましょう。

 

kyoanishop.com

ロボットと人間のコミュニケーションを描いたライトノベルです。京アニ大賞受賞作で全3巻がKAエスマ文庫から出ています。

熱いバトルもありますが、中で挟まれるラブコメもいいですね。中でもロボットの少女のスノウが絵もキャラクターも超可愛いです。まあ主人公は男ですが友情百合的な要素もあるので、そこもとてもよいものでした。

ん……まあ色々とファンタジー要素が強いようなところがあるような気がしますけどまあロボットなのでSFですね。

 

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

 

 

THE ラノベSFという『紫色のクオリア』。やはり百合とSFの組み合わせは最高だな、というのをまざまざと見せつけられました。正直何を語ればネタバレになるかよくわからないので軽々しく語れない感じではあるのですが、とりあえずヒロインの毬井ゆかりは最高です。

余談ですが、うえお久光先生といえば最近電撃マガジンのvol.63のillust×storyで掌編を書いていましたね。現在はWebでも更新されているので、ぜひこちらもお楽しみください。

第42回 『いらっしゃい! 今日もイキのいいニンジンそろってますよ!』 第24回《銀賞》受賞者フーフー ×『紫色のクオリア』うえお久光

 

選外もいくつか公開しておきます。

 

昨日は彼女も恋してた (メディアワークス文庫)

昨日は彼女も恋してた (メディアワークス文庫)

 

 

 

 入間人間の時間SFです。初期に近いため微妙に文章の読みにくさも残っていますが、中々の出来ですね。 

世界の終わりに問う賛歌 (ガガガ文庫)

世界の終わりに問う賛歌 (ガガガ文庫)

 

魔力を生み出す少女を拷問するSFファンタジー。濃厚な拷問描写が持ち味ですね。

 

 

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫)

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫)

 

 メフィスト賞ラノベ

「時間」をテーマにした終末SFミステリで、どこか諦観したキャラクター描写がいいですね。ミステリとしての評価はあまり高くないですが、終盤の展開には好感を覚えます。

 

 SF・ミステリ・ラノべ作家である北山猛邦先生の現段階での長編最高傑作だと思います。SF的世界観を活かした強烈な本格ミステリ。あと登場人物のユユが超可愛い。