積読と積みゲーの狭間で

ラノベブログになる予定だった何か。

たまには39(+1)歳のラノベヒロイン、藤和女々さんを思い出そう。

最近、Twitter上でこんなラノベが少し話題になっています。

そう、年上ヒロインです。ライトノベルでは年上ヒロインはそれなりに珍しく、いたとしても大体は1〜5歳程度の年上。年齢で言えば17〜20歳ほどのことが多いです。

しかし望公太先生の新作ラノベは主人公とヒロインの歳の差は約10歳。27歳というヒロインは、ライトノベルでは中々見かけることのない大胆な年齢設定です。これは注目ですね。

 

確かにライトノベルではこれほどの歳の差のヒロインは滅多に見かけません。でも、少し前にも年上ヒロインを何かで見かけたような……。

 

第1章 「宇宙人の都会」
 

はい。藤和女々さんです。画像の人がまさしく39歳のヒロイン、藤和女々さんです。バツ1、娘持ちという、ラノベ業界においてはかなりクセの強い属性のヒロインといってもいいでしょう。

藤和女々さんのことについて語る前に、彼女が出てくるライトノベル電波女と青春男』について説明しておきます。

電波女と青春男』は著者・入間人間イラストレーター・ブリキによって描かれ、電撃文庫から出版されたライトノベルです。2011年にはシャフトによってアニメ化されており、累計発行部数は推定で180万部を突破しています。

この作品の顔となるキャラクターは、1〜8巻、そして番外となるSF(すこしふしぎ)版、全てに表紙を飾ったメインヒロイン・藤和エリオでしょう。

 

 

そして僕が今回話題に挙げるヒロイン、藤和女々はこのエリオの母親に当たります。主人公である丹羽真は登場時高校2年生。初登場時39歳である女々さんとは実に23歳の差があることになります。

しかし、そんな状況にも関わらず彼女はヒロインとしての存在感を発揮します。

第1巻、彼女は他のヒロインに先んじて登場。その巻のうちに主人公の部屋に侵入し、人生初ハグを奪います。最初にこれを読んだ瞬間は、なんだこれ……と思って複雑な心境でしたが、読み進めていくと天真爛漫な女々さんの大人な顔が見えて、そこも非常によかったです。

そして第2巻、彼女は冒頭から独白で登場。当たり前のように主人公をハグして、ついでに誕生日で歳をとって39(+1)歳になります。第1章の騒ぎ方は中々凄まじいものがあり、入間先生のハイテンポな文章もあってか、かなり圧倒されるシーンでした。

3巻には草野球の監督として主人公をここぞの場面で代打として送り、終盤には主人公のファーストキスを奪うという暴挙を果たし、物語において不動の存在感を固めます。

その後の巻でも傍若無人ぶりを発揮し、あげく7巻においてはifルートですが『女々たんと一緒』というエンディングも迎えています。かなり短い話ですが、藤和女々好きの僕としては非常に嬉しい話でした。

 

さて、滔々と藤和女々さんについて話してきましたが、いかがだったでしょうか。

興味がある方は、是非『電波女と青春男』を読んでみましょう。物理書籍は厳しいかもしれませんので、電子書籍で読むことをオススメします。

入間人間先生の作品では、他にも『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に登場する12歳年上のヒロイン・坂下恋日もいます(こちらは少し登場機会が限られていますが)。そちらも興味があれば読んでみてください。